.........ME SO JOLLY.........
12年間のアメリカ生活を終わらせ、2010年3月から日本で熱く生きてます!三十路まっただ中!ポジティブでステキな40代を目指すのみ!熱く生きて損はなし!ミ―ソージ(ョリー)!
外構の設計について

ニコタマについて語る前に
ひとつ皆様に知っていただきたいことがある。
それは多くの人が使う場所の設計が
どれだけ大変であるかということ。
弱者目線で設計をするのか、
訴訟問題につながらないように
ひたすら安全第一で設計するのか、
今後のランニングコストを削減するために
メンテナンスの必要性の少ない
建材を使うのかなどなど。
単価100円/㎡の変更が何百万単位の
増額、減額につながるから
慎重に進めなければならない。
そしてこの規模のプロジェクトは
とにかく関係者が多い。
権力者の御意見はどんなに
いけてないご意見でも
決して軽んじてはいけない。
施主グループの要望、意見をまとめて、
設計者としてのビジョンを失わずに
設計をしなくてはならない。
こんな大変なことはない。


ニコタマ拡張は屋上庭園があったり、
昆虫やメダカ等を観察できるエリアがあったり、
多摩川を一望できるテラスがあったり、
機能面において非常に面白いと思う。
しかし、私が直観的に
どうして???なぜ???
と感じたことが多くあった。
はじめに思ったのが外構の施工が雑であったこと。
特に階段と手すり・・・
きっと最後の最後で時間とお金が
なくなっちゃったんだろうな・・・と
裏側の努力を考えると
同情したくもなるけど・・・ね。
また、いろんなところにうーん・・・と
悩んでしまう設計チョイスがあった・・・
一番気になったのはデッキ材。
木目調のなにかでできているんだけど、
(もしや私の一番嫌いな樹脂?)
歩いていると空洞のある音がする。
あ、なるほど。
空洞があるのね・・・



150425_06.jpg



ショッピング好きな有閑ママ達が
ちびっこ達を連れてくるのが印象的なニコタマ。
子供達が多く来るところだからこそ、
本物の木を使ってほしかった。
それか、潔く、木目調にしないで欲しかった。
子供達には本物をみて、触って、
感じてほしい。
公共の広場で木を使っていると
必ず問題が起こる。
例えば、ビスが緩んで浮いたデッキ材に
子供が引っかかって転んだ。
デッキ材のささくれで子供が怪我をした。
一体どうしてくれるんだ
訴えるぞ
などなど。
メンテをするのはオーナさん。
そして、文句をいう親御さんに対して
謝罪しなければならないのもオーナーさん。
オーナーさんにとっては
メンテ必要なしで、危険性の低いものに
してくれ。という要望に至るのはわかるのだが、
こうやって、公共の広場が
フェイクな建材でつくられ、
子供達の感性がそういった中で育つのかと
思うと残念極まりない。
ささくれが手に刺さって痛い思いをすることで
木には繊維があることを学べる。
今度は同じ間違いをしないようにと
自分に注意する心が生まれる。
木は自然なものだから、呼吸をしている。
湿気を吸うし、変形もする。
だからビスが浮いてしまうこともある。
そうなるとデッキ材も浮いてしまい、
気を付けて歩かないと転んでしまうこともある。
こういった自然の摂理を
学ぶのも大切なのではないか。


横浜のフェリーターミナルは
難しい幾何学を木デッキで覆った。
もちろんクレームは多くあるだろう。
しかしそんなクレームは設計段階から
どんなに想像力の乏しい人でも
想定範囲内だったのではないだろうか。
それでも、それ以上の価値があるからこそ
木デッキを通したのではないか。
お天気のいい日に行くと
家族連れが木デッキの上に座って
ピクニックをしているのが印象的。
そして世界各国からこの素晴らしい建築を
見に来る観光客も印象的だ。
建築家はForeign Office Architectst。
夫婦でやっていたが離婚を機に
各々オフィスを構えているのかな?
Farshid Moussaviさんのサイトはこちら
めっちゃかっこいい・・・
Alejandro Zaera-Poloさんのサイトはこちら
夫婦で建築やって離婚すると
大変ねぇ・・・



150425_08.jpg



工事中はもしかしたら、
ニューヨークのハイラインパークのように
なるのかもしれない・・・と
期待していたのだが、全く違うものだった。
この写真で注意して見てもらいたいこと、
それは植栽の種類と
植栽と人の距離について。



150425_09+.jpg



ハイラインパークの床材は
プレキャストコンクリートと木。
家具は木製で、
誰もがハングアウトしたくなってしまう
ぬくもりを感じる。
この開放感がなんともいい。



150425_10.jpg



ベンチとベッドは
既存の線路レール上を動く設計。
細部にまでこだわってるところがいい。
とってもユニーク。



150425_12.jpg



土留めはコルテン鋼の板。
これ、5年前の写真(笑)
植栽はすぐ手に触れる場所にある。



150425_13.jpg



ほとんどは土留めなしで
植栽用の地面の高さは
床の高さと同じ。
プレキャストの床が植栽に
溶け込んでいくようなイメージ。



150425_11.jpg



ニコタマはかっちりしているのだ。
日本人の性格を表している。
お行儀の良さっていうのかなぁ・・・
ここは植栽ゾーン。こっちは人間ゾーン。
植栽は遠くに押しやることで
植栽を守る。
人の通りに植栽が干渉することはない。
ぐっちゃぐちゃな感じがまったくない。
草のふさふさを触りながら
友達と寝そべって話すような
自然さ、フランクさはない。
歩いてたら、木の枝があたるやら、
植栽のゾーンに入っちゃった等の
自由さがない。
自然を取り組んだというより、
自然を突き放している印象を
受けるのは私だけだろうか。
もちろん植栽が育てば
印象も変わるのかもしれないのだが・・・



150425_14.jpg



GABIONバスケットに岩を入れて
土留めをしている。
GABIONバスケット大好きな
私としては、お!お!お!と
思ったのだが、
そこには必ず植栽との間に
大きな距離が生まれることに気が付いた。
ベンチとして利用してもらいたいと
設計者が思った個所に関しては
例の木目調の板が敷かれてあるが
量が足りてない!
でも、だからと言って、
美しいGABIONバスケットを
木目調の板で覆うのもしっくりいかない・・・
また、
混んでいる日だったら、
そんなのお構いなしに
固いワイヤーと岩の上に座るだろう。
それはお尻に優しくない・・・
GABIONバスケットとバスケットの
繋ぎ部分も非常に気になった。
なんかやけに目立つ!!!!
っていうか、私、文句多くない?
こういうの、だめじゃん。
帰らなければ・・・



150425_15.jpg



今回はいろいろと私が
直観的に思ったことを
べーらべら話したので
実際にこのプロジェクトの関係者の方が
読んでいたら、本当に恥ずかしいです。
こんな大きなプロジェクトの一つも
動かしたことのない私が
何を言ってる!と
思われるかもしれないのですが、
こんな意見もあるんだなぁ・・・と
参考にしていただければと思います。
たんなるイチコジンの意見です。



むずかしいねぇ・・・建築って!と思われた方!建築をやっているとそういう風に分析をするんだねー。面白い!と思われた方も!左をクリック!いつも応援クリックありがとうございます。とても励みになります!

この記事に対するコメント

一個人の意見 とても良いですよ。
読んでいる私には新しい発見ばかりですが
興味深いです。
是非今のままで色々語って欲しいです♪

本物の木を使って、わかります。
触って感じて初めて知る事って本物からしかえられないですものね。
でも確かにフェイクのを使えばメンテナンスは楽だし
怪我も少ない。それにも同調できる。
実際我が家もフェイクの使っています。あ、中は空洞じゃないタイプです。 
木にしたかったのですが何故雨天の日が多い地域でして。

私本当ルンルンさんの建築デザインに関する記事を読むの好きなんですよ〜。

想いを込めてデザインしてもらった建物
格別な物になるはずです
【2015/04/27 20:12】 URL | wawa #-[ 編集]

wawaさん
いやぁ・・・そういってもらえると嬉しい。世の中のブログっておいしそうな食事とか綺麗な写真とかオリジナル漫画とか子供の可愛い写真とかについてが多くて、自分はなんてオタクなんだろう・・・といつも思います。本当はもっと建築のことについて語れるんだけど、これでもかなりセーブしてるんですよ!!!
地域によっては使いたい建材を使えないこともあります。それに木をデッキ材で使うとなると南洋材(硬いから腐らない)がほとんどですが、それは東南アジアの森林をばっさばさ伐ってるってこと。それもどうかな・・・と思うので、難しいですね。いろんな視野から物事を考えるとどれも正しくなく、どれも間違っていない。
面白いです。
早く私もプロジェクトを進めたいです。勉強ではなく、施主からやとわれたい!その前にさっさと建築の資格を取ってオオッピロゲに宣伝したい!
いつもお疲れ様です。そしてブログに来てくれてありがとうございます!嬉しいです!
【2015/04/28 22:03】 URL | ルンルン #-[ 編集]


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プロフィール

ルンルン

Author:ルンルン
日本生まれ育ち。心はグローバル。機内で出会ったスミス君と5年の恋愛を経てゴールイン。シアトルの建築事務所で6年半勤務。日本に引越し。東京の某有名建築家の元で4年半勤務。現在は立ち上げた設計事務所で日々精進!日・米共に1級建築士。夫のスミス君と東京ライフを満喫中。趣味は旅行、映画、音楽、料理、ピアノ、ヨガ、パーチーなどいろいろ。目指せ、リア充! 建築に興味のある方は下のサイトにもいらして下さい。フェイスブックのページを「いいね」してくれると嬉しいです♡

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